万葉集について

万葉集=​「万の言の葉」を集めた、日本最古の和歌集です。万葉集には天皇・貴族から下級官人・防人・読み人知らずなど様々な身分の人々が詠んだ4500首の「歌」が残されています。西暦770年から780年ごろ(奈良時代の終わり)大伴家持(やかもち)らによって編纂されたと言われています。万葉集で詠まれた和歌は、その後の貴族社会の知的で技巧的な作風とは違って、素朴でストレートな歌が多いのが特徴です。

​私達は「万葉集」に残された「歌」の数々を日本最古の「J-POP」であると位置づけました。1300年前の日本人の恋愛・孤独・家族愛・人生観などを再発見することができます。

「万葉集」という言葉を知らない日本人は、いないでしょう。しかし、その中に詠われたひとつひとつの和歌については、ほとんど知らされていない、と思います。私達は1300年前の先人達が「口伝=歌」によって、深く共感した「言の葉」を現代に蘇らせ未来に伝えて行きたいと思っています。

 

​万葉集はコンテンツがいっぱい

純愛あり、失恋あり、不倫あり、エロティカルあり、BLあり。季節を奏でる歌あ り、酒を愛する歌あり、家族を思う歌あり、ラップあり、デュエットソングありと万葉集には 多彩なコンテンツが眠っています。それらを令和の時代に蘇らせて現代と繋がりそして未来へ、更に魅力的に伝えて行きたいと思っています。

HOMEプレイリストより
M-1「令和-UMEnoUTAGE-」

令和の典拠となった万葉集「梅の宴」32首より5首を選びEDMを施しダンス・ミュ ージックにしました。
新しい時代の幕開けを感じていただければと思います。

○梅の花今盛りなり思ふどち插頭(かざし)にしてな今盛りなり 

意味:梅の花は今が盛りだ親しき人々よ頭髪に挿して飾ろう。今が盛りだ。 

 ○梅の花今盛りなり百鳥(ももどり)の声の恋(こほ)しき春来たるらし 

意味:梅の花は今が盛りだ鳥々たちの声も恋しい春がやって来るらし。 

○春さればまづ咲く庭の梅の花独り見つつや春日暮(はるひくら)さむ

意味:春になるとまず最初に咲く梅の花をわたしひとりで見て春の日を過ごすなどど うして 出来ようか... 

◯梅の花手折(たを)り插頭(かざ)して遊べども飽(あ)き足(た)らぬ日は今 日にしありけり

意味:梅の花を手折りかざして遊んでいても飽きることない日は今日なのだなあ

◯万代(よるづよ)に年は来経(きふ)とも梅の花絶ゆることなく咲き渡るべし 

意味:万年の年を経るとも梅の花は絶えることなく咲き続けるがよい。 

M-2「マコモカル」

○真菰刈る(まこもかる) 大野川原の 水隠もりに(みごもりに) 恋ひ来 し妹(いも)が 紐解くわれは

​意味:真菰を刈ることで隠れていた大野の川原が姿をあらわす、 密か に愛してきた恋人の その下着の紐を 今こそ私が解くのだ 

M-3「時わかず泣く」

○ひぐらしは、時と鳴けども、片恋に、手弱女(たわやめ)我れは、時わかず泣く

意味:ひぐらしは今こそ時が来たばかりと鳴いているけれど、片思い に、か弱い女の身である私は、一日中泣き暮れています。

M-4「来むとは待たじ」

○来(こ)むと言ふも 来(こ)ぬ時あるを 来(こ)じと言 ふを 来(こ)むとは 待たじ 来(こ)じと言ふものを

意味:来ようと言っても来ないのだから、来ないつも りだというのを、来るだろうかと待つことは致しませ ん。来ないつもりだと言ってるのですから。

M-5「カタヤマツバキ」

○わが門(かど)の片山椿 まこと汝(なれ) わが手触れなな 土に落ちか も

意味:わが家の門に咲く椿よ、本当にお前は 私が触れもしないの に土に落ちてしまうのか。

M-6「君待つと」

○君待つと 我が恋ひをれば わが屋戸の 簾動かし秋の風吹く

意味:あなたを待って私が恋しく思っていると、わが家の戸口の簾を動 かして、秋の風が吹いてきます。

M-7「闇の夜」

○闇の夜の 行く先知らず 行く我れを いつ来まさむと 問ひし子らはも

意味:どうなるのか分からない旅に出る俺に『いつ帰って来るの?』と訊 いたあの 娘。今ごろどうしているだろう......

M-8「恋ひ恋ひて」

○恋ひ恋ひて 逢える時だに 愛(うるわ)しき 事尽くしてよ 長くと思わば

意味:ひたすら恋い慕って、やっと逢えたときぐらいは、どうか愛の言葉を尽くしてください。こ の恋を長く続けたいと思うのであれば 

M-9「紐解きまけな」

○天(あま)の川相向き立ちて我が恋ひし君来ますなり紐解き設(ま)け な

意味:天の川に向かいたって私が恋い慕っていたあなたが来られる ようです。紐 を解いて待っております。

M-10「雨つつみ」

○ひさかたの 雨も降らぬか 雨障(あまつつ)み 君にたぐひて この日暮ら さむ

意味:天から雨よ降ってくれないか、そうすれば雨で出かけずに あ なたに寄り添って今日一日過ごせるのですから

M-11「夜眠も寝なくに」

令和典拠となった「万葉集」梅の宴から主催者大伴旅人が詠った和歌を歌頭に5首を選んだ「EDM」

M-12はアコースティックライブver.

○わが園(その)に梅の花散るひさかたの天(あめ)より雪の流れ来るかも

現代訳:わが家の庭に梅の花が散る。はるか遠い天より雪が流れて来るよ。

○春の野に霧(き)り立ち渡り降る雪と人の見るまで梅の花散る

現代訳:春の野に一面に立ち渡って降る雪かと人が思うほどに梅の花が散っているなあ

○春なれば宜(うべ)も咲きたる梅の花君を思ふと夜眠(よい)も寝(ね)なくに

現代訳:春になってなるほどよく咲いた梅の花よ。君を思うと夜も眠れないよ。

○鴬(うぐいす)の、待ちかてにせし、梅が花、散らずありこそ、思ふ子がため

現代訳:うぐいすが待ちかねていた梅の花よ、散らないでほしい。愛する人のために

○世の中は恋繁(しげ)しゑやかくしあらば梅の花にも成らましものを

現代語訳:世の中にはなんと恋患うことが多いことよ。こんなことならば、いっそ梅の花になりたい ものです

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